今回は金属の詰め物をした後、どうなっていたかを紹介します。
もうすでに当院のブログを読まれている方は、良くご存知かもしれません。
なんと患者さんはまだ小学生です。
数年前に金属の詰め物をしたが、最近 痛い時があるとのことでした。
レントゲン写真とマイクロスオープで診査診断したところ、金属の下が虫歯になっている可能性が非常に高いことを、患者さんと患者さんの保護者に説明したところ、金属除去を希望されました。
今回みていく歯は こちら↓になります。
小さな金属の詰め物が入っております。
当院ではいつものように マイクロスコープを使用して金属を外していきます。
健康な歯の部分を削らないように、慎重に除去していきます。
無事外れました。
中がどのような状態か調べていきます。
中はとても大きな虫歯になっておりました。
さらに見ていきます。
柔らかい部分は全て虫歯になります。
こんなに大きな虫歯になっていることが想像できましたでしょうか?
さらに見ていきます。
まだまだ虫歯が出てきます。
虫歯を残して詰め物やかぶせ物をしても、後で必ず痛みや腫れが出てきますので、完全に虫歯を除去することが大切です。
さらに虫歯が残っていないか確認します。
この歯は、歯の神経まで虫歯菌が侵入しておりました。
残念ながら歯の神経を取る治療になります。
裸眼やルーペでの虫歯除去は確実に虫歯を取り残します。
虫歯を完全に除去するにはマイクロスコープの使用が必須です。
この患者さんは、最終的には↓ここまで虫歯になっておりました。
繰り返しになりますが、この患者さんはまだ小学生です。
この歯は6歳ごろに生えてくる第一大臼歯という歯で、歯の中で最も大切な歯と言っても過
言ではないくらい、大切な歯です。
その歯を10歳そこそこの年齢で神経を取る治療になるというのは、非常に心が痛みます。
自分の子どもが、もしこのような虫歯になったらどう思われますか?
この第一大臼歯がもし抜けてしまうと、非常に食事がしにくくなり、入れ歯などの治療が必要になります。
この患者さんの将来の健康を考えると、あと70年、80年、90年持たせるために、当院では現状で考えられる最良の治療を行なっていきます。
歯の神経治療が終わった後は、歯の真ん中に穴が空いている状態なので、歯の代わりの材質で補強していきます。
処置している歯の周りをしっかり乾燥させて、薬液を塗っていきます。
その後、再度乾燥させて、特殊な波長の光を照射していきます。
その後、 歯の補強剤を入れると、↓このような状態になります。
歯の神経を取った歯は、歯の量が少なくなるため、強度を上げるため かぶせ物を装着していきます。
最終的なかぶせ物は、長期的に最も虫歯になりにくいことが世界中の論文で示されているセラミックの説明をしたところ、患者さんはセラミックを希望されました。
セラミックを装着すると、↓このような状態です。
比較写真はこちらです。
しっかり歯を治療することで、数十年後の患者さんの健康は大きく変わると思います。
セラミック装着後も慎重に経過を観察していきたいと思います。
みなさんは こんな状態になることを知っても まだ金属治療を希望されますか?
当院では非常に精密な診療を1人の患者さんに対して長時間行なっているため、手が離せず電話に出られないことがあります。
その際は留守番電話にお名前・電話番号・ご用件のメッセージを残していただくようお願い致します。
ご不便をおかけすることがありますが、どうぞ宜しくお願い致します。
もしご自身の歯のことで相談したい方がいらっしゃったら、当院では現在1ヶ月に10名までは無料相談させていただいております。
現在診療時間内の予約が数ヶ月先まで埋まっておりますので、診療時間外の時間で相談させていただいております。
相談希望の方は当院までお電話か問い合わせメールをお願い致します。留守番電話になればお名前・電話番号・ご用件を入れていただければ、あとでこちらからご連絡させていただきます。
実際に診査診断を希望される場合は、別日に来ていただいてお口の中の資料どりさせていただきます。(現在税込6600円頂いております)
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